“ピラミッド”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金字塔66.7%
尖塔16.7%
稜錐塔16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さきにスチブンソン氏がロンドン府よりバーミンガムまでの一線を作りしや、当時世人は驚くべき大工事となし、あたかもチェオプスの金字塔ピラミッドのごとく思惟しいしたり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「あそびにははやみたり、姉ぎみと共にいづくへかきたまひし、」と問へば、「見晴らしよき岩角わたりまでゆきしが、この尖塔ピラミッドにはかず、 ...
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
大隊長、「姫君の機嫌損じたまふな。われ一個人にとりては、ころも脱ぎかへていこふべし。」といふをあとに聞きなして随行したがいゆくに、尖塔ピラミッドの下の園にて姫たちいま遊の最中もなかなり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
稜錐塔ピラミッドの空をく所、獅身女スフィンクスの砂を抱く所、長河ちょうが鰐魚がくぎょを蔵する所、二千年の昔妖姫ようきクレオパトラの安図尼アントニイと相擁して、駝鳥だちょう翣箑しょうしょうに軽く玉肌ぎょっきを払える所、は好画題であるまた好詩料である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)