“ピッケル”の漢字の書き方と例文
語句割合
氷斧100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、青に緑にさまざまな色に燃える氷罅クレヴァスの一つを四人が下りていった。試しに氷斧ピッケルをあてると、ボロッとそこが欠けた。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「そうだ。表面氷河は氷斧ピッケルをうけつけぬ。しかし、内部なかあめのように柔かなんだ。掘れるよ。とにかく、折竹のいうとおり氷罅クレヴァスを下りてみよう」
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「では、私なんぞには登れぬと仰言るのですね。なるほど、私にはなんの鍛練もない。氷斧ピッケルを、どう使うかも知らないし、アルプスの空気も知りません。素人です。僕は、全然の無経験者です」
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)