“パリ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ぱり
語句割合
巴里94.7%
巴黎2.3%
巴理2.3%
仏京0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしたら倫敦ロンドンは二十四時間のうちに無人の廃墟となるであろう。一方にヴェルダンが陥落してカイゼルの宮廷列車が巴里パリに到着する。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今でこそ樟脳しょうのうくさいお殿様とのさまたまりたる華族会館に相応ふさわしい古風な建造物であるが、当時は鹿鳴館といえば倫敦ロンドン巴黎パリの燦爛たる新文明の栄華を複現した玉のうてなであって
と友人の迷惑はまるで忘れて、一人嬉しがったというが、小説中の人間の名前をつけるに一日いちんち巴理パリを探険しなくてはならぬようでは随分手数てすうのかかる話だ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
スイスの山々は雨もあがって、夏の光もすがすがしく、鉄道をおもおもしく仏京パリに向かう。桑の野と麦畑がかぎりなくみえ、汽車は時として緑にけぶるなかを打ち破るように進むのであった。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)