“テンポ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:てんぽ
語句割合
拍子20.0%
拍節20.0%
20.0%
20.0%
速度20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日我我のいふ韻律の語意は實に「拍子テンポ」と「旋律メロヂイ」の兩屬性を包括する概念、即ち「言葉の音樂それ自體」を指すのである。
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
よつてまた音韻以外、およそ言葉のもつありとあらゆる屬性——調子トーンや、拍節テンポや、色調ニユアンスや、氣分ムードや、觀念イデア——を綜合的に利用する。即ちかくの如きものは、實に言葉の一大シムホニイである。
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
此の序・破・急は、一面から見ればテンポの速さの原則であり、また他の一面から見れば、表現の密度の原則である。
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
三回ばかりテンポを早めて書こう。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その有様を、法水は異常な冷やかさで見やりながら云い続けたが、その態度には、相変らず計測的なものが現われていて、彼は自分のことば速度テンポに、周到な注意を払っているらしい。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)