“テラス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:てらす
語句割合
露台33.3%
店前8.3%
地壇8.3%
前庭8.3%
土壇8.3%
屋上露台8.3%
屋前8.3%
店先8.3%
高台8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右足を軽くびっこにひきながら、公爵とタヌのあとに附きそって、ブウルガムの広場スクワアルをひょろめき下り、しかるのち、オテルサヴォイの露台テラスに坐り込んで
海馬かいばの噴水の横から道をはすくともう白に赤の細いふちを取つたリラの店前テラスの張出した日覆ひおほひが、目の前でぱたぱた風に動いて居ました。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
零時半の開門の時間まで横町よこちやうの角の店前テラス午飯ひるはんを取つて待つて居ると、見物人が自動車や馬車で次第に髑髏洞カタコンブの門前にあつまつて来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
反対側のほうはガラス扉越しに、ひろい地壇テラスと庭とが見渡された。その扉の横にピアノが置いてある。
トリスタン (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)
よく彼女は、きめられた通り、何時間も地壇テラスの寒い日向に坐っていることがあった。
トリスタン (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)
珈琲店カツフエ前庭テラスBoiボワ の池。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「女王殿下、もう、お忘れですか? 私は、あの夜、サヴォイ・ホテルの土壇テラスでお目にかかった、志村竜太郎です。志村……」
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
向って左の方に、ひときわ高くあたかも船橋ブリッジのような屋上露台テラスを構えたのが主館おもやであろう。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
庭の、屋前テラスの、離亭ちんの月
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
停車場ステエシヨンを出ると大きな珈琲店キヤツフエが幾つも並んで店先テラスの椅子に男女なんによの客が満ちて居る。耳に聞く言葉はすべ仏蘭西フランス語である。小巴里せうパリイはれる首府だけあつて自分は巴里パリイに帰つた様な気安さを感じた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
場面はれヴェネチアに近き、チチアンが別荘の高台テラスの上である。この高台、うしろはところどころ打崩れたる石欄に仕切られてあり。それを越えて遠方の松樹白楊の梢が見られる。