“ゼウス”の漢字の書き方と例文
語句割合
天帝100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてマリヤや基督キリストに対しては頭を下げたことさえない。天帝ゼウスの教えを信じたのは俺ではなくて夏彦であった。……島太夫お前は覚えていような。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「これ我こそは天帝ゼウスの神じゃ。嘘や偽りを申してはならぬぞ。でお前にたずねるが、よもや芳江姫は鬼王丸のためにみさおを破りはしないであろうな?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……や、ここに十字架クルスがある! 誰がここへ置いたのだ? 何んのためにマリヤを飾ったのだ! 俺は昔から天帝ゼウスに対して何んの尊敬も払っていなかった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その寂しさに堪えられず、お姫様のしがらみ様は天帝ゼウス恩寵おんちょうにおすがりして安心を得ようとなされました。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「何も恐ろしい事はない。天帝ゼウスの神が付いている」老師は力を付けるように厳かの口調でこう云いながら、両手で相手の肩を抑え、「それにしても何が恐ろしいのじゃ?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ははあそちは鬼王丸めをひどく恐れているらしいの。城の要害を知らせたが最後生命いのちを取るとでも云われたか? 鬼王丸何者ぞ。たかが極悪の人間ではないか。これわしはな天帝ゼウスの神じゃ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)