“セレナーデ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小夜曲80.0%
小夜楽20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ラジオがこの人混みの中で、静かな小夜曲セレナーデを奏していた。若い女中が奥さんの眼をかすめて、そっと高砂の式台の定価札をひっくり返してみた。屋上庭園では失恋者が猿にからかっていた。
(新字新仮名) / 池谷信三郎(著)
ないし小夜曲セレナーデの一曲を味わうだけでも充分だろう。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
……あらゆる物音は雑然混然と入り混り溶け合い、大空をどよもして大都会の小夜楽セレナーデを奏するのである。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)