“キング”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.3%
王様25.0%
大王8.3%
王牌8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然しトランプのキングも王剣をふるはなかつた。歌留多の読手も声が続なかつた。その中沢田がふと道夫の机の上にある「少年」の新年号に眼を附けた。
喜びと悲しみの熱涙 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ふと気がついてあたりを見廻すと、私はまだうす暗い石油ランプの光を浴びながら、まるであの骨牌かるた王様キングのような微笑を浮べているミスラ君と、向い合って坐っていたのです。
魔術 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大王キングフィリップは、憂慮と病苦とでほとんど失神状態だった。そのオペラ特等席ボックスから、高らかな祭壇を眺めおろすとき、彼は休みなく祈った。
大王キングフィリップは自身のために建てた巨大なる宮殿——エスコオリアルの一室に坐して忙しく働いていた。
「ええ、なるほどおれは馬鹿ぢやつたわい! 切札の王牌キング! どうぢや! 取つたか? 猫の後裔すゑめ! A牌ポイントはいらんか? A牌ポイント! 兵牌ジャツク! ……」
ところが妖女ウェーヂマめ、又もや王牌キング入の二二一ピャチェリクをならべをつた! 祖父の手は切札ぞろひと来てゐる! 碌々思案もせずに、祖父は王牌キングの髭面に素早く切札を叩きつけた。