“カラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:から
語句割合
24.1%
17.2%
17.2%
6.9%
6.9%
3.4%
3.4%
太枝3.4%
3.4%
白襟3.4%
空船3.4%
3.4%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて銀之助はがた/\靴の音をさせながら、洋服の上衣を脱いで折釘へ懸けるやら、カラを取つて机の上に置くやら、または無造作にズボン釣を外すやらして
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
刀自たちは、初めは、そんなカラ技人テビトのするやうな事は、と目もくれなかつた。だが時が立つと、段々興味を惹かれる樣子が見えて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
それは全くのカラで、幾らのであつたか忘れたが、内側には安い定価のレツテルが貼つてあるまゝであつた。
心象風景(続篇) (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
白い骨、タトへば白玉の並んだ骨の指、其が何時イツまでも目に残つて居た。帷帳トバリは、元のまゝに垂れて居る。だが、白玉の指ばかりは細々と、其にカラんでゐるやうな気がする。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此「なづの木よ。いづれのなづぞ。」かう言ふ風な言ひ方で「カラぬよ。其木の幹を海渚に持ち出で焼き、禊ぎさせる今。 ...
本末からカラの聯想をして「其やどつた木の岐れの太枝カラの陰の(寄生)木のよ。うちふるふ音のさや/\とする、この通り、御身・御命の、さつぱりとすこやかにましまさう」
タイピストや事ム員の女のひとの夜の平均だそうです。医者の本では、日本の女の赤沈の平均は七カラ十としてあるそうですが五十六十になると、必ず結核があり、二〇—三〇では只の疲労の由。
本末からカラの聯想をして「其やどつた木の岐れの太枝カラの陰の(寄生)木のよ。うちふるふ音のさや/\とする、この通り、御身・御命の、さつぱりとすこやかにましまさう」
諸手モロテヨリカラメ捕ツテ進上サレ候分、一万二千二百五十余ト記スルノ由ナリ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと手をのばすと更紗さらさ結襟ネクタイ白襟カラ真中まんなかまで浮き出して結目むすびめは横にねじれている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
空船カラでも、荷物を満載しても、ワラタは立派にバランスが取れていると言って一歩も退かない。かなり長いあいだ大喧嘩が続いた。
沈黙の水平線 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
都べのボニ月夜ツクヨの 身に沁みてカラき 暑さを ことしさへ在り
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
字鏡、カラ与毛支。康頼和名和名无。
マル及ムレについて (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)