“れんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廉価44.4%
恋歌18.5%
輦下14.8%
簾下11.1%
廉價3.7%
蓮花3.7%
連枷3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして彼らが熟知している唯一のことは、如何に彼らの作が廉価れんかであるかということのみであろう。だが摂理せつりはいつも不思議である。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
あの男は琵琶びわでもき鳴らしたり、桜の花でも眺めたり、上臈じょうろう恋歌れんかでもつけていれば、それが極楽ごくらくじゃと思うている。じゃからおれに会いさえすれば、謀叛人の父ばかり怨んでいた。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「たとえ飽浦あくらの佐々木党が、どう討って出て来ようと、まず先帝を、われらの陣に迎え取れば、即座に、山陽山陰のお味方が、ふうをのぞんで輦下れんかせさんじるに相違ない」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして彼自身は、かぶとを手に持って、帝の簾下れんかにひざまずいて頓首していた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不用ふようのものを廉價れんかつて便宜べんぎいうしてゐることなどにうつつて、仕舞しまひその家庭かてい如何いかにも陽氣やうきで、にぎやかな模樣もやうちてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そこである人はこの人にびて「三郎は蓮花れんかに似たり」というたところが、またある者が「蓮花が三郎に似たるなり」といったという話もあります。この三郎はすなわちその例であります。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
アラゴン時代の戦槌かけや、ゲルマン連枷れんか、ノルマン型大身鎗おおみのやりから十六世紀鎗アガサイにいたる、十数種の長短直叉を混じた鎗戟そうげき類。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)