“よろづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヨロヅ
語句割合
48.7%
33.3%
万般7.7%
万事5.1%
万端2.6%
万象2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「伏見普請の儀、油断無く勤め候へ、かねて入用の物どもは目録を以て石田増田長束などに相談せしめ、よろづはかの行くやうに有るべき旨」
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
おなじ六八浅ましきつぶねなりとも、みやこは人の情もありと聞けば、かれをば京に送りやりて、六九よしある人に仕へさせたく思ふなり。我かくてあればよろづに貧しかりぬべし。
夫の留守にはこの家のあるじとして、彼はつかふべき舅姑きゆうこいただかず、気兼すべき小姑こじうとかかへず、足手絡あしてまとひの幼きもだ有らずして、一箇ひとり仲働なかばたらき両箇ふたり下婢かひとに万般よろづわづらはしきをまか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
万事よろづに生々とした健の烈しい気性——その気性の輝いてゐる、笑ふ時は十七八の少年の様に無邪気に、真摯まじめな時は二十六七にも、もつと上にも見える渠の眼
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
生空しやうくう唯薀ゆゐうんに遮し、我倒がたうを幻炎に譬ふれば、我がいかるなる我やそれいづくにか有る、瞋るが我とおぼすか我が瞋るとおぼすか、思ひと思ひ、言ふと言ふ万端よろづのこと皆真実まことなりや、いぶかれば訝かしく
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
万象よろづ無し、光すら
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)