“よくよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
能々69.2%
翼々15.4%
好々7.7%
抑々7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此所に能々よくよく眼を御そゝぎ被成、不行と御見とめ被成候時は、ママ論中ニ於て何か証とすべき事を御認被
ふくみ声で所謂いわゆる創作の苦心談をはじめたならば、案外荘重な響きも出て来て、そんなに嘲笑されずにすむかも知れぬ、などと小心翼々よくよく、臆病無類の愚作者は、ひとりさびしくうなずいた。
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
かう云ふ場合にお目に掛るのは、好々よくよくこれは深い御縁なのであらうと考へるのですから、決して貴下方の不為ふために成るやうには取計ひません。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
われ等が過去においめたところに比ぶれば、現代の苦艱のごときは抑々よくよく物の数でない。