“ようい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
容易52.2%
用意34.6%
妖異4.9%
準備4.4%
庸医0.5%
准備0.5%
凖備0.5%
寄易0.5%
庸醫0.5%
揚威0.5%
洋夷0.5%
要意0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おとつゝあそんなぜねなんざ一錢ひやくだつてつてねえから、しほだつて容易よういなもんぢやねえや、そんな餘計よけいなものなんになるもんぢやねえ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「だが、わたしたちは、冬になってもいいように、用意よういをしておかなくちゃならないよ。さもないと、ひもじいめにあうからね。」
われわれは、いかなる猟奇の男性も味わいえないほどの、極度の妖異よういを経験してきたのであります。あるときは深夜の墓地に死人と語りました。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
されど旅客の來りていこふものもなければか、店頭みせさきには白き繭の籠を幾箇いくつとなく並べられ、客を待てる準備よういは更に見えず。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
その様あたかも庸医よういが病を誤診して、初め普通薬を用いて無効なりしや更に劇薬を病者に服せしめし如く、病は平癒へいゆせざるのみか益々重る一方であった。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
病の真因に穿うがち得ざる庸医よういの見舞に接して患者の病苦は倍加し、ひとり自ら解決を得べく突き進んだのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ましてや准備よういおろかなる都の客様なんぞ命おしくば御逗留ごとうりゅうなされと朴訥ぼくとつは仁に近き親切。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
春枝夫人はるえふじんと、日出雄少年ひでをせうねんと、わたくしとが、おほく身送人みおくりにん袂別わかれげて、波止塲はとばから凖備ようい小蒸滊船こじようきせんで、はるかの沖合おきあひ停泊ていはくして弦月丸げんげつまる乘組のりくんだのはそのぎ三十ぷん
草角力くさずまふの大關で、柔術やはら、劍術一と通りの心得はあると言ふ觸れ込みでやとはれた力松が、刄物を持つて居るのですから、これは寄易よういならぬことでした。
切て勘當かんだうせしにかれ方々はう/″\彷徨さまよふうち少く醫師の道を覺え町内へ來て山田元益と表札へうさつ門戸もんこを張れどももとよりつたな庸醫よういなれば病家はいと稀々まれ/\にて生計くらしの立つほど有らざれば内實ないじつ賭博とばく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひときわすぐれて目立ちたる定遠ていえん鎮遠ちんえん相連あいならんで中軍を固め、経遠けいえん至遠しえん広甲こうこう済遠さいえんは左翼、来遠らいえん靖遠せいえん超勇ちょうゆう揚威よういは右翼を固む。西に当たってさらにけぶりの見ゆるは、平遠へいえん広丙こうへい鎮東ちんとう鎮南ちんなん及び六隻の水雷艇なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
洋夷よういの調練している油絵がある、こちらの棚に並べてあるのはありゃ大砲の雛形ひながたで、五大洲の地図もあれば地球儀もある、本箱に詰っているのはありゃみんな洋書で
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
手綱たづなにそうとう要意ようい覚悟かくごをもてば、自分とて、こんなところをり落とすことができないではないが、帰る場合ばあいにどうしよう?
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)