“ゆらゆら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揺々81.8%
慢々9.1%
瑤々9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案内を乞わなくても、塀はあるがいかめしい門扉もんぴなどはない。竹編戸たけあみどがあるばかりだ。風に揺々ゆらゆらとうごいて半ば開いている。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いでや、事のようを見んとて、慢々ゆらゆら出来いできたれるは富山唯継なり。片手には葉巻シガアなかばくゆりしをつまみ、片臂かたひぢを五紋の単羽織ひとへはおりそでの内に張りて、鼻の下の延びて見ゆるやうのゑみを浮べつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
鼓、銅拍子、気を合せて、舞のきッかけをうながした。——と、空ゆく雲のそれのように、静の水干すいかんの袖が瑤々ゆらゆらとうごいた。美しい線を描いて舞い初めたのである。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)