“ゆったり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悠然40.0%
寛大20.0%
寛容20.0%
悠揚20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初は眼をつぶって、尖った唇で何か甘い物でも飲むような調子で悠然ゆったりと吸い始めたが二口、三口目から、彼の顔付かおつきは怖しく変って、口は耳許まで裂けたように薄黒い歯をむき出して
黄色い晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「坊はねくおききよ。先におなくなりなすって、遠方の墓に埋られていらっしゃる方に、似てるのだよ。ぼうもねその方の通りに、寛大ゆったりして、やさしくッて、剛勇つよくなっておくれよ」
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
いかにも伸々のびのび寛容ゆったりして、串戯じょうだんの一つも言えそうな、何の隔てもない様子だったが、私は何だか、悪い処へ来合せでもしたように、急込せきこんで
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女は悠揚ゆったりとした態度で入ってきながら
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)