“ゆくすえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行末69.6%
将来26.8%
前途1.8%
未来1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その得意先とくいさきの一軒で橋場はしば妾宅しょうたくにいる御新造ごしんぞがお糸の姿を見て是非娘分むすめぶんにして行末ゆくすえは立派な芸者にしたてたいといい出した事からである。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
身の振り方を尋ねる者、将来ゆくすえの吉凶を尋ねる者、人相家相手相、などを、占なってくれと頼む者、そういう者まで現われた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その時かれは二十二歳であったが、郷党みな彼が前途ゆくすえの成功をぼくしてその門出かどでを祝した。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
功名も、富貴も、それは皆若い私の夢であった、私はもうちりのような、煙のような未来ゆくすえの空想を捨てて、辛い、苦しい生存ながらえみちをたどらなければならないのだ。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)