“ゆうだち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕立47.4%
驟雨28.9%
白雨18.4%
雷雨2.6%
夕雨2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
午後ごごから、きゅうそらくらくなって夕立ゆうだちがきそうになりました。兄弟きょうだいが、縁側えんがわはなしをしていると、ぽつりぽつりあめがふりだしました。
川へふなをにがす (新字新仮名) / 小川未明(著)
並木なみきの松と松との間が、どんよりして、こずえが鳴る、と思うとはや大粒な雨がばらばら、立樹たちきを五本と越えないうちに、車軸を流す烈しい驟雨ゆうだち
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし一度思い立った事を中途でやめるのは、白雨ゆうだちが来るかと待っている時黒雲とも隣国へ通り過ぎたように、何となく残り惜しい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は雷雨ゆうだちになると、何もかぶらずに庭へ駈け出す子供だった。すると明るい髪の青い眼をした娘が二人、あとから追って来て雨に濡れる。彼らは喜んできゃっきゃっと笑う。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「あなたでしたの。もう雷雨ゆうだちはやんで?」
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
夕雨ゆうだち篠懸乾すずかけほしにやどりけり 斧卜ふぼく
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)