“ゆうかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
誘拐80.5%
幽界7.3%
融解7.3%
祐海2.4%
雄魁2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その牢人と組んで、博奕ばくち、ゆすり、かたり、誘拐ゆうかいを職業にして立とうとする無頼者ならずものえるし、飲食店や売女もそれにあかりをつける。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴方様は京浜国道で、自動車を電柱に衝突なさいまして、御頓死ごとんし遊ばしましたのですぞ。貴方様は幽界ゆうかいにお入りになって、唯今ただいまから幻影げんえいを御覧になっています。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
讀去よみさ讀來よみきたつて纖細妙微せんさいみようびなる筆力ひつりよくまさしくマクベスを融解ゆうかいしたるスープのあたひはあるべし。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
それによると、内蔵助が、心待ちにし、又、遠林寺の祐海ゆうかいの運動をも、密かにたのんで、待ちに待っている先君内匠頭の舎弟大学の取立ての事は、果然かぜん、絶望と、はっきりきまった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠林寺の祐海ゆうかいとやらが、柳沢家に伝手つてを求めているとか、大奥の縁引へ奔走しているとか、その結果を見た上でとか何とか、まるで女人にょにんるような陋劣ろうれつな策に大事をたのんでいるのじゃないか。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サン・タントアーヌの防寨は雄魁ゆうかいなものだった。高さは人家の三階に及び、長さは七百尺に及んでいた。その郭外の広い入り口すなわち三つの街路を、一方から他方までふさいでいた。