“やかもち”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤカモチ
語句割合
家持100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五郎 (殆んど叫ぶやうな声になつてゐる)眠るな! 眠つちやいかん! 馬鹿! 聞くんだ! 大伴家持やかもちだ。
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
文學者だと思つてだらう、或代議士が遞相と同船中、家持やかもちの長歌「海行かば」云々、「山行かば」云々の句を解し得なかつた滑稽を、特に面白さうに話した。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
其にふるまひのおほどかなこと、若くからうぢかみで、数十家の一族や、日本国中数千の氏人から立てられて来た家持やかもちも、静かな威に圧せられるやうな気がして来る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)