“やうやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤウヤウ
語句割合
漸々86.7%
6.7%
辛々6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つらからば一筋につらかれ、とてもかくても憂身うきみのはてはとねぢけゆく心に、神も仏も敵とおもへば、恨みは誰れに訴へん、漸々やうやう尋常なみならぬ道に尋常なみならぬ思ひを馳せけり。
琴の音 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
源平盛衰記げんぺいせいすゐき文覚発心もんがくほつしんくだりに、「はやきたつて女と共にし居たり、狭夜さよやうやう更け行きて云云うんぬん」と、ちやんと書いてある事である。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
凸凹でこぼこ石高路いしだかみち、その往還を右左から挾んだ低い茅葺屋根が、およそ六七十もあらう、の家も、何の家も、古びて、穢くて、壁が落ちて、柱が歪んで、隣々にのめり合つて辛々やうやう支へてる様に見える。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)