“もろもろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モロモロ
語句割合
46.2%
諸々35.4%
諸〻13.8%
各種1.5%
徐々1.5%
諸種1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは日のあたるところだけが生ひ茂り丈が延びて、もろもろの大きな樹の下に覆はれて日蔭になつた部分は、落凹んで了つたからであつた。
各人のうちに存在しながら人生の喧騒けんそうのために聞き漏らされてる、諸々もろもろの神秘な力の一世界を、彼はこれまでにない繊細な官能で感得した。
野天芸人のてんげいにん諸〻もろもろも、葦簾よしずを掛けたり天幕テントを張って、その中で芸を売っている。「蛇使い」もあれば「鳥娘とりむすめ」もある。「独楽こま廻し」もあれば「かご抜け」もある。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
但し是等はくらうべからず即ちわし黄鷹くまたかとびはやぶさたか、黒鷹のたぐい各種もろもろからすたぐい鴕鳥だちょうふくろかもめ雀鷹すずめたかたぐいこうさぎ、白鳥、鸅鸆おすめどり、大鷹、つる鸚鵡おうむたぐいしぎおよび蝙蝠こうもり
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それからいくばくもなく紅葉が多年の牙城たる『読売』をてて『二六にろく』に移った時は、一葉落ちて天下の秋を知るで、硯友社の覇権はけんがそろそろ徐々もろもろ傾き出した。
諸種もろもろの機械の運転は止まり香の鋭い香水の液も漏斗じょうごから一滴も出ないようになった。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)