“ものみゆさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物見遊山90.5%
物観遊山9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親は、物見遊山ものみゆさんにも行かず、着ものも買わない代りに月々の店の売上げ額から、自分だけの月がけ貯金をしていた。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それは昔から江戸名所に関する案内記狂歌集絵本のたぐいおびただしく出板しゅっぱんされたのを見ても容易に推量する事が出来る。太平の世の武士町人は物見遊山ものみゆさんを好んだ。
日曜日は近頃に無い天下晴れ、風も穏かでちりたず、暦をくって見れば、旧暦で菊月初旬きくづきはじめという十一月二日の事ゆえ、物観遊山ものみゆさんにはもって来いと云う日和ひより
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その外には物観遊山ものみゆさんというような事もない。また何か面白い話を聞きに行くというたところがわずかにラマ摩尼マニのお説教を聞きに行く位の事で、それとても毎晩ある訳のものではない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
文三と意気そりが合わねばこそ自家じぶん常居つねからきらいだと云ッている昇如き者に伴われて、物観遊山ものみゆさんに出懸けて行く……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)