“ものがたり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モノガタリ
語句割合
物語61.8%
27.3%
文学1.8%
物譚1.8%
1.8%
説話1.8%
談話1.8%
譚話1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしうかがった橘姫たちばなひめのお物語ものがたりなかには、まだいろいろおつたえしたいことがございますが、とても一かたりつくすことはできませぬ。
つまりこの如月寺にょげつじの縁起ものがたりの前に起った出来事で、今からおよそ一千百年前の大昔から初まった呉一郎の心理遺伝のソモソモが書いてあるんだが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
杉山さんというお医者さん、文学ものがたりが好きで眼が肥えていて、ちょっと玄人跣足くろうとはだしだった。お酒を呑むと武勇を揮い、私なんかも時々嚇かされたが、酒がさめると穏しくなり、よくご馳走をしてくれた。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
へんじて大惡無道の賊となるあり然ば雲切仁左衞門なども其一にして今の世までも惡名を殘したる其物譚ものがたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
シュミットの見解かえって正し、熊楠由っておもうに、バシリスクが自分の影を見て死するものがたりは、鱷の顔至って醜きより生じたのであろう。
貴人又のたまはく、絶えて八六紹巴ぜうは説話ものがたりを聞かず、召せと、八七の給ふに、呼びつぐやうなりしが、八八我がうずすまりしうしろの方より、八九大いなる法師の、おもて九〇うちひらめきて
いざ往けトスカーナ人よ、われらの談話ものがたりいたく心を苦しめたれば、今はわれ語るよりなほはるかに泣くをよろこぶ。 一二四—一二六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
外題はやはり「児雷也豪傑譚話ものがたり」——主なる役割は児雷也(団十郎)、妖婦越路、傾城あやめ、女巡礼綱手つなで(岩井粂三郎)、高砂勇美之助たかさごゆみのすけ大蛇丸おろちまる(嵐璃寛りかん)などであった。
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)