“めいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眼色55.6%
目色18.5%
迷路18.5%
冥路3.7%
目容3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足軽たちに話しかけても、だれもウンとも返辞へんじをするものがなかった。かれらの眼色めいろはまだ夜の明けぬまえの異常いじょう緊張きんちょうをもちつづけているらしい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうでござんすね。」と、母親は椎茸しいたけを丼で湯にけていながら、思案ぶかい目色めいろをした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そういう段取だんどりになれば、私は間違まちがいなく、闇の迷路めいろをうまくり通ってきたことになるのである。
山も動かすべく、川もとどめしむべく、腕力もこれによりて生じ、知力もこれによりて進み、権力もこれによりて張り、威力もこれによりて高く、その力よく法律の権門を破り、禍福の冥路めいろをひらく。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
めずらしく顔に光沢つやが出て、目のうちにも美しい湿うるおいをもっていた。新吉はうっとりした目容めいろで、その顔をながめていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)