“むらはづれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
村端85.7%
村外14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村から一里許りのK停車場に通ふ荷馬車が、日に二度も三度も、村端むらはづれから眞直に北に開いた國道を塵塗れの黒馬の蹄に埃を立てて往返ゆきかへりしてゐた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
村端むらはづれの溝にせりの葉一片ひとつあをんではゐないが、晴れた空はそことなく霞んで、雪消ゆきげの路の泥濘ぬかるみの処々乾きかゝつた上を、春めいた風が薄ら温かく吹いてゐた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
何と人が思つても自分は村外むらはづれにされつ切りになつては居られない。これがいゝ機会しほになつて、親様へ出入が出来るやうにもならう。これから先、人から別物扱にされないやうにならう。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)