“むかご”の漢字の書き方と例文
語句割合
零余子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
零余子むかごなどを取りに参ります処で、知っておりますんでございますが、そんなうちはあるはずはございません、破家あばらやが一軒、それも茫然ぼんやりして風が吹けば消えそうな、そこが住居すまいなんでございましょう。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私はその頃盛んに山に草採りに行ったが、かす谷という所で面白い繖形さんけい科の植物が水際にあるのを見付けて零余子むかごが茎へ出ていたので、それを採って帰り、「むかごにんじん」であることを知った。
病みこやす人が眼うつすの庭に零余子むかごそよぎてげに外目ほかめなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)