“みづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミヅ
語句割合
75.7%
9.9%
水漬5.5%
1.7%
洪水0.6%
液汁0.6%
水浸0.6%
川水0.6%
水面0.6%
汁液0.6%
液體0.6%
0.6%
湧水0.6%
灌水0.6%
灌漑水0.6%
0.6%
鼻水0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にごれるみづいろへて極彩色ごくさいしき金屏風きんびやうぶわたるがごとく、秋草模樣あきくさもやうつゆそでは、たか紫苑しをんこずゑりて、おどろてふとともにたゞよへり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
光線の圧力を研究するために、女を轢死させる事はあるまい。主人の妹は病気である。けれどもあにつくつた病気ではない。みづからかゝつた病気である。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大来目主おほくめぬしと、ひ持ちて仕へしつかさ、海行かば水漬みづかばね、山ゆかば草むす屍、おほきみのにこそ死なめ、かへりみはせじと言立ことだ
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かつては、みづ彌木榮やくはえ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
れまあ、勘次等かんじらにもまねえつちつてつところさ、わし洪水みづでねえ」おつたは風呂敷ふろしき南京米なんきんまいふくろをきりつとつゝんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「さういへばまあ、あつちのはうひで洪水みづだつちはなしだつけがどうでござんしたね」女房にようばう手拭てぬぐひをとつていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
液汁みづしたばかりにやちつたえてえとも、そのけえしすぐなほつから」勘次かんじはおつぎを凝然ぢつてそれからもういびきをかいて與吉よきちた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
繃帶ほうたいかわいてれば五六にちてゝいてもいが、液汁みづすやうならば明日あすにもすぐるやうにと醫者いしやはいつたのであるが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
佐伯部の兵士がかつて「海行かば水浸みづく屍、山行かば草す屍、大君の辺にこそ死なめ」と言立ことたてて、一心に君を守り奉りたると同じく
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
君に仕えては「海行かば水浸みづく屍、山行かば草生す屍、大君の辺にこそ死なめ、のどには死なじと言ひ来る人たち」
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
ある折は、水をのんだコツプにうつる生々いき/\した愉快な顏——切子きりこの壺に種々な角度からうつるのも面白い。さし出された給仕盆おぼんにうつることもあり、水面みづにうつして妙な顏をして見ることもある。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
さうしてはりさきでおつぎのからたばかりでやはらかくつた肉刺まめをついて汁液みづして其處そこへそれをつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
僥倖げうかうにも卵膜らんまく膨脹ばうちやうさせた液體みづ自分じぶんからみちもとめて包圍はうゐやぶつた。數升すうしよう液體みづほとばしつて、おどろいてよこたへた蒲團ふとんうへかさうとした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
言葉は無くても真情まことは見ゆる十兵衞が挙動そぶりに源太は悦び、春風みづを渡つて霞日に蒸すともいふべき温和の景色を面にあらはし、尚もやさしき語気円暢なだらか
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
もうきっぱりと灌水みづを切ってね
春と修羅 第三集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
しよを山上にけながら眼下がんか群住ぐんぢうするあはれなる数万の異教徒ゐけうとめに祈願きぐわんめるも無益むえきなり、教会けうくわい復興ふくこう方策はうさくとは教導師けうだうしみづからつるにあり、家族かぞく安楽あんらく犠牲ぎせいきやうするにあり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
……犬のやうに尻尾を巻き、カインのやうにわななきながら、鼻の孔から鼻水みづをたらした。