“みしるし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御首40.0%
御首級20.0%
御璽15.0%
御墓5.0%
御標5.0%
御霊現5.0%
御験5.0%
様御首5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「滅せぬもののあるべきか。これ菩提ぼだいの種と思いさだめざらんは、口惜しかりき次第ぞと、急ぎ、都に上りつつ、敦盛卿の御首みしるしを見れば——」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心情しんじょうはさもあること。しかしまだそのまえに、しんとしての役目がいくらものこされてある。都田川みやこだがわにかけられた御首級みしるしをうばって、浄地じょうちへおかくし申すこと。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今こそは依り立たせ、けふこそは照り立たせ。高御座たかみくら輝き滿つ、日の御座みくらただ照り滿つ。御劍や御光添ひ、御璽みしるしやいや榮えに、數多かずさはの御鏡や勾玉や、さやさやし御茵みしとねや、照り足らはせ。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
いざや終夜よもすがら供養したてまつらむと、御墓みしるしより少し引きさがりたるところのひらめなる石の上に端然たんねんと坐をしめて、いと静かにぞ誦しいだす。妙法蓮華経提婆達多品めうほふれんげきやうだいばだつたぼん第十二。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
音にきゝたるちごたけとは今白雲に蝕まれ居る峨〻がゞと聳えしあの峯ならめ、さては此あたりにこそ御墓みしるしはあるべけれと、ひそかに心を配る折しも、見る/\千仭せんじんの谷底より霧漠〻と湧き上り
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「ベル・シイヌン・サンテ・クルシス・デ・イニミシズ・ノウスチリス・リベラ・ノウス・デウズ・ノウステル(我等が天主デウス、聖十字架クリス御標みしるしを以て、我等の敵より我等を遁し給え)」
「何ぞ、神さまの、御霊現みしるしをうけたかや」
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつの世に何人が勧請かんじょう奉安したものか、本尊は智行法師作の霊像、そのいやちこな御験みしるしにあずからんとして毎年この日は詣人群集、押すな押すなのにぎわいである。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)