“まにまに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.0%
任意25.0%
随意25.0%
随意々々25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月の光も山のくらくなれば、今はとて戸をてて入らんとするに、八五ただる、おぼろなる八六黒影かげろひの中に人ありて、八七風のまにまにるをあやしと見れば赤穴宗右衛門なり。
五四千金の子は市に死せず。五五富貴の人は王者とたのしみを同じうすとなん。まことに五六ふち深ければ魚よくあそび、山ながければけものよくそだつは、五七あめまにまになることわりなり。
世才せさいある風の任意まにまにただよい行く意味にあらずして、世界の大勢に応じ、なお個人性を失わず、しこうして世界の潮流にさきだちて進むを以て教育の最大目的とせねばならぬ。
教育の最大目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
干潮かんちょうの時は見るもあわれで、宛然さながら洪水でみずのあとの如く、何時いつてた世帯道具しょたいどうぐやら、欠擂鉢かけすりばちが黒く沈んで、おどろのような水草は波の随意まにまになびいて居る。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
れるといってもけがすには至らず、諸事万事御意の随意々々まにまに曾て抵抗した事なく、しかのみならず……此処が肝賢かなめ……他の課長の遺行をかぞえて暗に盛徳を称揚する事も折節はあるので
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)