“また”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マタ
語句割合
29.4%
22.1%
21.1%
10.5%
7.7%
1.7%
1.3%
1.2%
1.0%
0.6%
0.5%
0.5%
0.5%
0.3%
0.2%
0.1%
0.1%
0.1%
亦復0.1%
0.1%
再度0.1%
0.1%
0.1%
小股0.1%
0.1%
復次0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかりといえども、本校の恩人大隈公は余を許してその末に加わらしめ、校長・議員・幹事・講師諸君もまたはなはだ余を擯斥ひんせきせざるものの如し。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
小者こものの事なので、頼朝は、そうかと、気にもかけない容子で、いつもの朝の如く、りんどうの鞍へまたがって、野へ駒を調らしに出た。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女房かみさんは、よわつちやつた。可恐おそろしくおもいんです。が、たれないといふのはくやしいてんで、それにされるやうにして、またひよろ/\。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
カムサツカの夜明けは二時頃なので、漁夫達はすっかり身支度をし、またまでのゴム靴をはいたまま、折箱の中に入って、ゴロ寝をした。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ここに於て守る者便べんを得、連夜水をみて城壁にそそげば、天寒くしてたちまち氷結し、明日に至ればまた登ることを得ざるが如きことありき。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼女と弟とは固くなってひとみを見張った。兄は俯伏うつぶせに横わったまま片方の眼を押えてしくしく泣いていた。その指のまたから濃い血がにじみでてくる。
青草 (新字新仮名) / 十一谷義三郎(著)
而して彼を見る者は聖父ちちを見るのであれば、心の清き者(彼に心を清められし者)は天に挙げられしが如くにまた地にきたり給う聖子を見て聖父を拝し奉るのであろう(行伝一章十一節)。
元旦のこのの深さ、山住の我らなるゆゑ、いついつとかはりは無けど、今日はまたとりわけて、よろしかりけり。またく今しづかなりけり。今さらに何をかや云ふ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この同じ見せものにその後米国へ渡って、また偶然出くわした。これだけの特技があれば世界をまたにかけて食って行けるのだと感心した。
映画時代 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
韓舎人子蒼、取りて一聯として云ふ、推愁不また相覓、与老無期稍と。古句に比して蓋し益〻たくみなり。(老学庵筆記、巻八)
其日は三ツまたといふえきに宿り、次日暁をおかして此山の神職にいたり、おの/\はらひをなし案内者をやとふ。
「むずかしい病気なのかね。もうおっさんが帰っておいでになるだろうから、またせて置けばいじゃないか」
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
けれど十六露里ヴェルストの里程標もまたたく間にとおり過ぎてしまったのに、村らしいものはいっこう眼につかなかった。
此書このしよ全部ぜんぶ六巻、牧之老人ぼくしらうじんねふりかる漫筆まんひつあづさまたざるの稿本かうほんなり。ゆゑ走墨乱写そうぼくらんしやし、また艸画さうぐわなり。老人らうじんしめして校訂かうていふ。
巨人に根を肩にさせ自分は枝のまたに坐っているのを巨人一向気付かず一人して大木を担げあるいたのでつかれてしまった、それから巨人の家に往って宿ると縫工夜間寝床に臥せず室隅に臥す
湖山はこの行を送って、「莫道羊腸行路険。也勝百折世途難。」〔フ莫カレ羊腸ノ行路険シク/またまさル百折ノ世途ノかたキニト〕と言った。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
されば我が姫を訪ひて、汝もさきに見つる如き紹介なき客に劣らぬ、善き待遇を得しこと、復た怪むに足らざるべし。また戀はいつも我交際の技倆を進む。
ひるは、日なんじをうたず、夜は、月なんじをうたじ、エホバは汝を守りてもろもろの禍害をまぬかれしめ、またなんじの霊魂たましいを護り給はん。
併し是を是とし非を非とすることを不當だとすべき理由は、亦復また更に之無かるべきところのことに屬する。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
豈に国憲を定め、国会を起す時に至り、始めて君主たる事を認めらるるをまたんや。
さりとて人間を二つにする事も出来ず、お辰様が再度また花漬売にならるゝ瀬もなかるべければ、詰りあなたの無理な御望おのぞみ云者いうもの、あなたもいやなのは岩沼令嬢と仰せられて見ると
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ここにその矢雉子の胸より通りてさかさまに射上げて、天の安の河の河原にまします天照らす大御神高木たかぎの神一五御所みもといたりき。この高木の神は、高御産巣日の神のまたみななり。
文渓堂ぶんけいどうまた貸本屋などいふ者さへ聞知りて皆うれはしく思はぬはなく、ために代写すべき人をたずぬるに意にかなふさる者のあるべくもあらず云々
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「何しろ、色は少し浅黒いが、眼が涼しくて、口元に可愛らしいところがあって、小股またが切れ上がって、物言いがハキハキして——」
また、其外に、俯向うつむけになって居る上面、即ち背中や腰の部分に、火傷でけた所がありますネ、其地肌に暗褐色の網目形が見えます。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
復次また、阿難のいう。譬うれば長者、財産多饒ゆたかにして、諸子息なく、ただ一女あるのみ。この時、長者百歳を過ぎ、みずから朽邁して死なんとすること久しからざるを知る。
子曰く、我に数年を加え五十にして学ぶも、また大過なかるべし。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
またから生れた無籍女さ
泥沼呪文 (新字新仮名) / 細井和喜蔵(著)
歳 軋り 現実うつつに入りまた
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
に言伝える。天狗てんぐ狗賓ぐひんむ、巨樹、大木は、その幹のまた、枝の交叉こうさ一所ひとところせんを伸べ、床を磨いたごとく、清く滑かである。
辛未かのとひつじ、皇太子、使をまたして飢者を視しむ。使者かへり来て曰く、飢者既にまかりぬ。ここに皇太子おほいこれを悲しみ、則ちりて以て当処そのところほふりをさめしむ。つかつきかたむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
白人は全部馬に乗り土人軍でも酋長だけはボルネオ馬にまたがった。暁を待って軍を進め陽のあるうちに野営した。斥候ものみを放し不眠番ねずのばんを設けて不意の襲撃に備えるのであった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)