“まじか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間近66.7%
目近33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをどうか湯に沸かして茶を拵えて飲んだらよかろうというので、その辺を駈け廻って野馬の糞を集めて来て沸かして居ると十二時間近まじかになって来た。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
するととき鎌倉かまくらのあるところに、能狂言のうきょうげんもようしがありまして、親子おやこにんれでその見物けんぶつ出掛でかけましたおり不図ふと間近まじかせき人品じんぴんいやしからぬ若者わかものかけました。
あるわたくし御神前ごしんぜんふかふか統一とういつはいってりますと、ひょっくりたき竜神りゅうじんさんが、れい白衣姿びゃくいすがたですぐ間近まじかくおあらわれになり、おおせられるのでございました。——
わたくしまえにも幾度いくたび竜体りゅうたい目撃もくげきしてりますが、このときほど間近まじか、このときほど立派りっぱなお姿すがたおがんだことはございませぬ。そのとき光景ありさまはとてもわたくしつたな言葉ことばつくすことはできませぬ。
目近まじかに坐っているのを見れば、色の白い、髪の豊な、愛嬌あいきょうのある女であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)