“ぼろぼろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
襤縷々々50.0%
襤褸50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所が飯田橋いひだばしの乗換でふと気がついて見ると、窓の外の往来に、妙な男が二人ふたり歩いてゐた。その男は二人とも、同じやうな襤縷々々ぼろぼろの着物を着てゐた。
寒山拾得 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
父は珍らしい学問好で、用のない冬の晩などは、字が見えぬ程煤びきつて、表紙の襤褸ぼろぼろになつた孝経やら十八史略の端本はほんやらを持つて、茶話ながらに高島先生に教はりに行く事などもあつたものだ。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)