“ほほえみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
微笑98.6%
頬笑1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さよう」とそれを聞くと山県紋也は、一瞬の間微笑ほほえみをほころばしたが、その微笑を引っ込ませると、逆に真面目な顔つきをした。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
微笑ほほえみを残して眠りをさまさないようにと跫音を忍ばせ、もとの座へ帰ろうとすると、枕の下に、ちらと光る物が女の眼にはいった。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
菊枝は色白のふっくらしたからだつきで、いつも眼もとにあたたかい頬笑ほほえみをたたえている娘だった。二年まえから縁組の約束があったのを、父の悪評に耐えかねて、通胤は自分から破約した。
城を守る者 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)