“ほうじゅん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芳醇81.3%
豊醇12.5%
豊潤6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軟かい飯粒を、一粒一粒つまみあげて、静かに味わって喜ぶほど、彼女のうちにはこまやかな、芳醇ほうじゅんな情緒がみなぎっていたのである。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
要するに、小六の殺伐さつばつなる刃物は、お延をつないでいる強い鎖であり、お延のもつ豊醇ほうじゅんな年増美は、男をとろかす毒液であった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、豊潤ほうじゅんな酒のような歌声が響いてくるのであった。——ジュリアは確かにいた。同じような肢体をもったダンシング・チームの中央で一緒に急調きゅうちょうなステップを踏んでいた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)