“へいぜい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平生74.4%
平常25.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平生へいぜい腰かがみて衣物きものすその引きずるを、三角に取り上げて前に縫いつけてありしが、まざまざとその通りにて、縞目しまめにも見覚みおぼえあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
平生へいぜい私の処にく来るおばばさんがあって、私の母より少し年長のお婆さんで、お八重やえさんと云う人。今でもの人のかおを覚えて居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
愛は霊からはいったものでなければ本当でない、そして、正しい理智から出発したものでなければならないという、平常へいぜいからの持論が拒んだ。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
……武士は平常へいぜい護身用として、腰に両刀をたばさんでいる。で剣術さえ心得ていたら、まずもって体を守ることが出来る。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)