“ふたえ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:フタエ
語句割合
二重100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今は待ちあぐみてある日宴会帰りのいまぎれ、大胆にも一通の艶書えんしょ二重ふたえふうにして表書きを女文字もじに、ことさらに郵便をかりて浪子に送りつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
かれの背中せなかはほとんど二重ふたえに曲がっていたが、寒いわりにかれの手はわたしの手の中でかっかとしていた。かれはふるえていたように思われた。
『マア聞き給え。その青い壁が何処どこまで続いているのか解らない。万里ばんり長城ちょうじょう二重ふたえにして、青く塗った様なもんだね』
火星の芝居 (新字新仮名) / 石川啄木(著)