“ぴょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.4%
26.3%
15.8%
5.3%
5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日の黄昏たそがれ、多くの傷兵が、惨として夕月の野に横たわっている官軍の陣営へ、何処からきたか、一ぴょうの軍馬が馳けきたった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「せんせせんせ、それよりもまだ大騒動おおそうどうなんよ。米屋の竹一んは、ぬすっとにはいられたのに、なあ竹一。米一ぴょう、とられたんなあ」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「いかん、人間は毎日二升の水を飲むべしだ、顔回がんかいは一ぴょうの飲といったが、あれは三升入りのふくべだ、聖人は」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
そのうちに彼方の山峡から一ぴょうの人馬が駈け出でてさっと二手にわかれ、彼の進路をさえぎったかと思うと、突然、山上から声があった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の雲かと見えたのが、近づくに従って、一ぴょうの軍馬と化し、敵か味方かと怪しみ見ているいとまもなく、その中から馳けあらわれた一人の大将は漆艶うるしつやのように光る真っ黒な駿馬しゅんめにうちまたがり
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正吉しょうきちは、選挙せんきょに一ぴょうとうじてから、社会人しゃかいじんになれたという、つよ自覚じかくをもつと同時どうじに、自然しぜん観察かんさつから、また仕事しごとのうえにもだいなる自信じしんました。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)