“ひととおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一通66.7%
尋常18.5%
普通14.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処そこ平常いつもの通り弁当持たせて磯吉を出してやり、自分も飯を食べて一通ひととおり片附たところでバケツを持って木戸を開けた。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
が、それ以後しばしば往来して文学上の思想を交換すると共に文壇の野心を鼓吹インスパヤされた事は決して尋常ひととおりでなかった。矢崎鎮四郎やざきしんしろうを春廼舎に紹介したのもやはり二葉亭であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
最もはだか蝋燭だから半紙でかこいを作って、左手に高く捧げては、此処は曲りだ、大きな石がある、すべるぞ、と絶えず種々な掛声をして先に立つT氏の労は普通ひととおりではない。
武甲山に登る (新字新仮名) / 河井酔茗(著)