“ひぐるま”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
向日葵	70.0%
日向葵	10.0%
日車	10.0%
火車	10.0%

向日葵

向日葵（ひぐるま）向日葵囚人馬車の隙間（すきま）より見えてくるくるかがやきにけれ

桐の花 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)

日向葵

暮れてゆく夏の思と、日向葵（ひぐるま）の

邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)

日車

日車（ひぐるま）は莟（つぼみ）を持っていまだ咲かず、牡丹（ぼたん）は既に散果てたが、姫芥子（ひめげし）の真紅（まっか）の花は、ちらちらと咲いて、姫がものを言う唇のように、芝生から畠を劃（かぎ）って一面に咲いていた三色菫（さんしきすみれ）の、紫と、白と、紅（くれない）が

黒百合 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

火車

自ら設けた火車（ひぐるま）の死陣の中に魏兵は火をかぶって戦うほかなかった。のみならず魏勢は谷間や山陰の狭路に埋伏（まいふく）していたので、その力は分裂しているし、主将の命令は各個に一貫していない。

三国志：11 五丈原の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)