“ひきぐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
引具100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯うして待っていたのだから、今回尾崎さんが惣領初め技師連中を引具ひきぐして山中村へ本検分に来たのは予定の行動だった。卓造君のお父さんはその接待役として召し出された。
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
醤にうまくいいくるめられている王水険大先生は、最高の善事ぜんじをするつもりで、醤を引具ひきぐし、窓下に高梯子たかばしごをかけ、それをよじ登って、窓からそっと金博士の様子をうかがったのである。
鮑信は、嫌になって、自分の手勢だけを引具ひきぐし、泰山の閑地へ逃避してしまった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)