“ぱん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:パン
語句割合
麺麭34.1%
29.5%
11.4%
11.4%
4.5%
麺包2.3%
2.3%
2.3%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せめては此の室の中で窓の隙から日の光の差す辺へでも坐らせて置き度いと思い、手を取って引くと、オヤ其の手に麺麭ぱんかけらを持って居る。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
しかるに今日こんにちぱんにこの轉倒てんたふ逆列ぎやくれつもちゐてあやしまぬのは、畢竟ひつきやう歐米文明おうべいぶんめい渡來とらいさい何事なにごと歐米おうべい風習ふうしう模倣もほうすることを理想りさうとした時代じだい
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
今は秋陰あんとして、空に異形いぎょうの雲満ち、海はわが坐す岩の下まで満々とたたえて、そのすごきまでくろおもてを点破する一ぱんの影だに見えず。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
つねには、一ぱんを分けあって起きしする友であるが、いまは、御岳の神縄をかりて捕りおさえにきた小幡民部。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
部分的にこういう一ぱんを見ただけでも
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを読んで行くと、米を節約するために、代用食として饂飩うどん麺包ぱんとが大いに奨励してある。これをみて、二人の子供ははしゃぎ立って喜んだ。
うむどん (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
この子は、どういうわけか小さいときから麺包ぱんが好きだ。
うむどん (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
「素晴しい出来だ、千ぱんかたじけない。」
臣又願わくは陛下益々ますます親親しんしんの礼をさかんにし、歳時さいじ伏臘ふくろう使問しもん絶えず、賢者は詔を下して褒賞ほうしょうし、不法者は初犯は之をゆるし、再犯は之をゆるし、三ぱん改めざれば、則ち太廟たいびょうに告げて、地を削り
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この人によって、柳生の先祖が、かかる場合の用にもと、どこかの山間にとほうもない大金をうずめ隠してあると知れて、一ぱん蘇生そせいの色に、どよめき渡った。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)