“ばうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茫然64.0%
呆然24.0%
惘然10.0%
忙然2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたし雪籠ゆきごもりのゆるしけようとして、たど/\とちかづきましたが、とびらのしまつたなか樣子やうすを、硝子窓越がらすまどごしに、ふと茫然ばうぜんちました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼は呆然ばうぜんとそこに立つて居たが、舌打をして、その杖をみぞのなかへたたきつけると、すたすたと家へ這入つて行つた。犬は二疋とも床下深く身をかくして居た。
谷間の途極ゆきとまりにてかめに落たるねずみのごとくいかんともせんすべなく惘然ばうぜんとしてむねせまり、いかゞせんといふ思案しあんさヘ出ざりき。
にくみけるが或時給金きふきん三兩を田舍ゐなかつかはさんとて手紙てがみふう瀬戸物町せとものちやうの島屋へ持行もちゆき途中とちう橋向はしむかふにて晝抅盜ひるとんびうばはれ忙然ばうぜんとして立歸たてかへりしがかねを取れてはまた一年奉公ほうこうを爲ねばならぬと力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)