“はらはら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飜々28.6%
惴々14.3%
滂沱14.3%
漣々14.3%
潸然14.3%
龍鍾14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此に悚然ぞっとしたさまに、一度すぼめた袖を、はら/\と翼の如くたたいたのは、紫玉が、可厭いとわしき移香うつりがを払ふとともに、高貴なる鸚鵡を思ひ切つた、安からぬ胸の波動で、飜々はらはらとふるひながら
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「余り蒲田が手酷てひどい事を為るから、僕も、さあ、それを案じて、惴々はらはらしてゐたぢやないか。嘉納流も可いけれど、後前あとさきを考へて遣つてくれなくては他迷惑はためいわくだらうぢやないか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
やがて彼は何の得るところや有りけん、しげき涙は滂沱はらはらほほを伝ひてこぼれぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
女の目よりは漣々はらはらこぼれぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
阿駒は潸然はらはらと涙を落し
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
と言ひ乍ら握つたものを出すと、俯いたお利代の膝に龍鍾はらはらあられの様な涙が落ちる。と見ると智恵子はグツと胸が迫つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)