“ねぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ネギ
語句割合
64.2%
禰宜19.0%
5.3%
値切4.4%
価切2.2%
直切2.2%
1.8%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小倉は肉やねぎなどをつつきながら、頭はもやいっ放しの伝馬てんまのことと、三上対船長との未解決のままの問題との方へばかり向いていた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
勿論、天狗の怒りにふれた人間として、禰宜ねぎは神殿に駈けこんで御灯みあかしを捧げ、半刻のまつりをしてから大勢して樹からそれを下ろした。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お瀧はイソイソと降りて來て、平次の勞をねぎらひます。夜更けのことではあるが、客あしらひになれて、なか/\の應對です。
さうして買ふとも何とも云はないうちに値切ねぎつて買つて仕舞ふ。其代り縁日ものを買ふ事なんぞは上手でね。あいつに買はせると大変安く買へる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「文字」を尊重している彼は、著者がそれを完成するまでに注いだ心血を思うと、よほど法外だとでも思ったときのほか、価切ねぎるということが出来なかった。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
沢山たんと直切ねぎらつしやればかつけな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
弥介は、伝右衛門奮戦の際、持って居た勝頼の諏訪法性ほっしょうの甲を田に落したのを拾い上げた。勝頼、惣蔵を扇であおいでねぎらい、伝右衛門の軽傷を負ったのに自ら薬をつけてやった。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
厚くねぎらいて戻し是より風呂を新たに焚き酒の下物さかなを調するなど宿の者は騷ぐうちを待つ程もなく我は座敷に倒れて熟醉うまゐしたれば梅花道人如何いかなる妙狂言ありしかそれは知らず
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)