“ぬばたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヌバタマ
語句割合
烏羽玉50.0%
射干玉20.0%
烏玉10.0%
野羽玉10.0%
黒玉10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烏羽玉ぬばたまの夜のみそかごと悲しむとひそかにひきも啼けるならじか
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
だが、筋々がれるほどの痛みを感じた。骨の節々のくじけるような、うずきを覚えた。……そうして尚、じっと、——じっとして居る。射干玉ぬばたまの闇。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
烏玉ぬばたま黒髪山くろかみやま山草やますげ小雨こさめふりしき益益しくしくおもほゆ
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
白い石に野羽玉ぬばたまの波をまたぐアーチの数は二十、欄に盛る擬宝珠ぎぼしゅはことごとく夜を照らす白光のたまである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この丘に桜散るなり黒玉ぬばたまの海に白帆しらほはなに夢むらむ
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)