“ぬのきれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
布片78.6%
布切14.3%
布裂7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには数人の武士がいたが、その一人がつと進むと、やにわに姫を抱きかかえ、手に持っていた布片ぬのきれを、被衣越しに鼻へあてた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
襤褸ぼろというより布切ぬのきれを集めて体へ縛りつけたような、おそろしくみじめな恰好をしている。この寒さにはだしで、それでも頭には破れた油紙をかぶっていた。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
大体を藁で編みますが、念入に作ったものになると、これに古い布裂ぬのきれや色糸や、時としては色紙まで交えて作ります。そのためいろどりが綺麗で目が覚めるようなのがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)