“どれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
28.6%
如何19.0%
何処14.3%
14.3%
何方9.5%
何書4.8%
何衣4.8%
幾何4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あのやうに乞食呼はりして貰ふ恩は無し、龍華寺はどれほど立派な檀家ありと知らねど、我が姉さま三年の馴染に銀行の川樣、兜町の米樣もあり、議員の短小ちいさま根曳して奧さまにと仰せられしを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それから、其處に立つて居たのが、如何どれ程の時間か自分では知りませんが、氣が附いた時は雨がスッカリ止んで、何だか少し足もとが明るいのです。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
小「エヽ残念な、匹夫下郎の為に不覚を取って……ウーン何処どれかくれてるか、これへ参れ」
三月みつきほどかかって案じ出した木村の新案ものも、古くから出ているものに類似品があったり、特許出願の入費がなかったりしたために、どれもこれも持腐れになってしまったのに落胆がっかりして
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
何方どれだツて二人並んでるだらう。梅「へえ……。首を動かし見て、「成程なるほど此方こつちで首をるやうに向うでもり、したを出せば彼方あつちでも出しますな。近「しねえ、みつともねえから。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「先生、復活に着手したいと思いますが、先生は何書どれからお始めになります?」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「エート、下着は何時いつものアレにしてト、それから上着は何衣どれにしようかしら、やッぱり何時もの黄八丈きはちじょうにして置こうかしら……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
幸ひ貴方が話したい事が有るといはるる、善し、あの様に間をいつはつた貴方じや、又僕を幾何どれほど詐ることぢやらう、それを聞いた上で、今日こそは打踣うちのめしてくれやうと待つてをつた。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)