“とんび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
90.6%
外套3.1%
鳶尾1.6%
豚尾1.6%
鳶子1.6%
鳶衣1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ればさはれば高慢かうまんしたたゞらしてヤレ沙翁シヱークスピーヤ造化ざうくわ一人子ひとりごであると胴羅魔声どらまごゑ振染ふりしぼ西鶴さいくわく九皐きうかうとんびトロヽをふとンだつうかし
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
堀田は甲斐甲斐しく、外套とんびを脱いで、それを兵野に羽織らせると、着物の裾を端折つた。昼間は、うら/\として好天気続きで、すつかり春めいた陽気であつたから兵野は外套を着てゐなかつた。
露路の友 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
百姓家は恐ろしく大きな草きの屋根を持っていて、その脊梁には鳶尾とんびに似た葉の植物が生えている。時々我々はお寺か社を見た。
ある村の家は、一軒残らず屋根に茂った鳶尾とんび草を生やしていた。この人力車の旅は、非常に絵画的であった。富士山の魅力に富んだ景色がしばしば見られた。
伝馬町の獄門台へ豚尾とんびのついた梟首さらしくび押載おしのせてやるから待っておれ……何を魂消たまげたような顔でおれの面を見ている。
耄碌頭巾に首をつゝみて其上に雨を凌がむ準備よういの竹の皮笠引被り、鳶子とんび合羽に胴締して手ごろの杖持ち、恐怖こは/″\ながら烈風強雨の中を駈け抜けたる七藏おやぢ、やうやく十兵衞が家にいたれば
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「こんな着物が着たさに淫売じごくをしているのだなあ」と思うとつばきを吐きかけてやりたい気になりながら、私は鳶衣とんびそでで和らかにお宮を抱くような格好をして顔をのぞいて
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)