“とうひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐檜72.0%
逃避12.0%
鄧飛4.0%
唐櫓4.0%
投卑4.0%
討匪4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目の上の唐檜とうひに、恐ろしく長いサルオガセがぶら下っている。ブランブランと風にゆれる。河の音がする。私はねむくなって来た。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
すいのひまをぬすむこともできなかったのである。そこでさっきから独りここへ逃避とうひして、柱の下に背をもたせかけたまま、よいこころもちで居眠っていたのであった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「二度も惨敗をかさねました。のみならず、楊林、黄信、さらに秦明しんめい鄧飛とうひと四人までも、敵のとらわれとさせてしまうほどな始末で」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祝家荘しゅくかそうの祝朝奉をあいてに大戦おおいくさの最中なんでして……。しかもこっちはけ色です。楊林と鄧飛とうひも、じつは敵のとりこになっている始末。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白檜しらべ唐櫓とうひ黒檜くろべ落葉松からまつなどで、稀にさわら米栂こめつがを交え、白樺や、山榛やまはんの木や、わけてはやなぎの淡々しく柔らかい、緑の葉が、裏を銀地に白く、ひらひらと谷風にそよがして
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
唯だ富人の手に任せて輕く投卑とうひするときは、そのたまものは貧人心上の重荷となるを奈何いかにせん。
討匪とうひ将軍の印綬いんじゅをおびて、遠く洛陽らくようの王府から、黄河口の広宗のに下り、五万の官軍を率いて軍務についていた中郎将盧植ろしょく
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)