“とうちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐朝37.5%
盗聴25.0%
董超12.5%
当町12.5%
登庁12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば当世の上臈じょうろうの顔は、唐朝とうちょう御仏みほとけ活写いきうつしじゃ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
だが、私は、彼等の会話を、盗聴とうちょうして、これなれば、こっちは安全であるとの自信を高め得た。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さきは終身刑のみが送られる滄州沙門島しゃもんとうの大流刑地。護送役の董超とうちょう薛覇せっぱという二名は、これまた、かつて林冲りんちゅうを都から差立てたことのある端公たんこうだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
押送おうそう役の刑吏は、端公たんこう(端役人のこと)の董超とうちょう薛覇せっぱという男だった。当時、そう代の習慣では、囚人をつれた端公の泊りには、道中の旅籠屋はたごやでも部屋代無料の定めだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これらの面々が、いかなる芝居しばい、いかなるダンス、いかなる曲芸、いかなる魔術、いかなる猛獣を演出えんしゅついたしますか、今晩こんばん六時より当町とうちょう御役場裏おんやくばうらの大テントで相もよおすこととなりました。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
佳子よしこは、毎朝、夫の登庁とうちょうを見送ってしまうと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって、洋館の方の、夫と共用の書斎へ、とじこもるのが例になっていた。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)